ホワイト企業やめました

2014年に大学を卒業し大手電力会社に入社。ホワイト企業で順風満帆な社会人生活を送るのかと思いきや、客にも同僚にもメッタメタにされ心身崩壊し転職。そんな経験を色々書いていきます!26歳独身、全日本ぼっちめし協会会長。

<電力自由化にも対応>電気代が高い原因&安くする方法を元電力社員が解説

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こんにちは、坂本(無職)です。
私は大学卒業後、3年間電力会社に勤めていました。
担当していたのは主に電気料金に関する仕事です。


電気料金って、計算方法は複雑だし、

使っている自覚がなくても案外高くついたりして、
「今月なんでこんなに高いの?!」と驚くこともあると思います。


そこでこの記事では、

これまで100件近い電気料金の問い合わせを受けてきた経験を元に、
・電気代が高くなる時期
・電気代が高くなる原因
・毎月の電気料金を安くする方法
などについて解説していきます。

ぜひ参考にしてくださいね~。

 

<目次>

 

1、電気代は夏と冬でどちらが高い?

(1)電気代の問い合わせが多くなるのは冬!

夏はエアコンや除湿機を多用する季節。

電気を使ってる自覚が生じやすいですね。
冬もエアコンやコタツ、電気ストーブで暖を取っていると、

電気代のことを意識することが多いのでは。
室温を快適に保つために、どちらの季節も空調を行いますが、

電気代がかかるのは断然冬なのです。

 

 

(2)なぜ冬のほうが高くなるのか

外気温とエアコンの設定温度で考えると納得がいきます。


夏:外気温35度 エアコン設定温度27度
温度差8度
冬:外気温2度 エアコン設定温度20度
温度差18度


温度差8度と温度差18度だったら、

温度差18度を埋め合わせする方がエネルギーを使いますよね。


もちろん、空調だけが理由ではありません。
実際に夏と冬でどのくらい電気代が違うのか、次の項目で紹介します。

 

 

 2、電気代の平均はいくら?

総務省が毎年まとめている、電気料金のデータがあります。
2人世帯の場合を例に取ると、各月の電気料金は以下のとおりです。

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2月の電気料金と7月の電気料金を見てください。

金額の違いはおよそ2倍。

 

1人世帯の場合は上記の金額-4000円

3人以上の場合は上記の金額+1000円×(世帯人数-2)

(例:4人世帯なら上記金額+1000円×2)が、

おおよその平均額となります。

 

 

3、「今月急に高くなった」原因を調べるには?

(1)使っている家電製品を確認

当たり前に思われるかもしれませんが、

電気代が高くなった原因として意外と見落とされがちなのが

買い替えた、もしくは新しく買った家電です。

また、子どもが大きい家庭や2世帯住宅では、

親が把握していないうちに子どもが新しく買った家電が、

思わぬ電気料金高騰の原因になっている場合があります。

 

(2)漏電の可能性

①漏電していればブレーカーが落ちる

「料金が高いのは漏電のせいじゃないか」

という問い合わせは電力会社時代にも結構ありました。
もし本当に漏電をしているなら、分電盤(ブレーカー)のところについている

「漏電ブレーカー」という機械が漏電を察知して電気を遮断します。

わからない方は丸いボタンがついているブレーカーを見つけてください。

「最近、頻繁にブレーカーが落ちる」という方は、

落ちた際に分電盤を確認しましょう。
漏電ブレーカーが「切」になっている場合、

家のどこかで漏電している可能性があります。
(漏電ブレーカー以外が「切」になっている場合は容量オーバーです。)

 

②漏電箇所を特定する方法

ブレーカーを操作することで、自分で漏電箇所を調べることが出来ます。
(1)おおもとのブレーカー(50Aとか書いてある)を「入」に、
   それ以外(漏電ブレーカー、小ブレーカー)を全て「切」に。
(2)漏電ブレーカーを「入」にする。
(3)小さいブレーカーを1つずつ順番に「入」にしていく。
(4)漏電ブレーカーが「切」になったら、その箇所が漏電している。
以下のページも参考にしてみてください。

電気がつかないときは?│でんきガイド│東京電力エナジーパートナー

 

③漏電関係は電気工事屋に依頼

いわゆる「町の電気屋さん」でも漏電箇所を調べに来てくれます。
調査は無料(修理は有料)でやってくれることが多いようです。
調査自体有料の場合もありますので来てもらう前に確認しましょう。
修理にかかる料金は工事内容によりますが、

安くて4000円前後、大抵は7000~8000円前後です。
これも業者によってピンキリなので、あらかじめ聞いておいた方がいいですね。
ちなみに、電力会社では

残念ながら外回り(電気メーター周辺)の漏電しか調べられません。
問い合わせても「電気工事屋に行ってください」とたらい回しにされます。
また、電力会社では特定の電気工事業者を紹介することもできません。
「電気工事 ◯◯市」などで検索するか、

タウンページで調べるのが手っ取り早いです。

 

 

(3)検針票にも高い原因が隠れている

①検針期間

電気料金に地味~に影響しているが検針期間。
先月の検針期間は28日間だったのに、今月は35日間だった、なんてことも。
大型連休や年末年始には検針日がズレてこういう事態が起きます。


検針日数が長いと、その分期間内の使用量が増える、

とここまでは想像がつきますね。
しかし、さらに電気料金を膨らませる要因となるものが、

段階別の単価設定です。

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電気料金の仕組み(家庭)│東京電力エナジーパートナー


段階別料金が適用されることで、こんなことが起きます。


(4月)検針期間30日間で120kWh使用
120kWh×19.52円=2342.40円
(5月)検針期間35日間で140kWh使用
120kWh×19.52円=2342.40円
20kWh×26.00円=420.00円


どちらも1日あたり4kWhと、同じように使っていますが、
検針期間が伸びたせいで一段回上の料金が適用され割高になってしまうのです。
このシステムは苦情になることが多かったです…。

 

②燃料費調整単価

検針票を毎月じっくり見ている人なら気づいているかもしれません。
毎月変わる単価として挙げられるのが「燃料費調整単価」です。
3ヶ月の燃料平均価格から出した値を2ヶ月後の電気料金に反映させ、

実態にあった価格設定に調整するためにもうけられています。
4~6月の燃料平均価格は9月の電気料金に反映されます。

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燃料費調整制度|東北電力


ちなみに、3年前は+50銭~+2円程度だった燃料費調整単価。

燃料価格の下落が続き、現在は-2円~-4円程度になっています。

 

③検針誤り

まれに検針員がミスすることがあります。
しかし10万件に1件もないので、可能性としては一番最後。
また、最近は「スマートメーター」が普及してきています。
これは目視検針ではなく無線通信による自動検針なので、

検針誤りの可能性は今後さらに低くなります。

 

 

4、夏の電気代が高くなる家電はコレ!

(1)エアコン(冷房・ドライ)

震災以降、節電で冷房の設定温度を高めにしているお店が増えましたね。
設定温度を1度高くすれば、電気代にして1ヶ月あたり5~10%節約になることも。
しかし、熱中症などの危険もあるので無理は禁物です。
世間では28度設定が節電の常識みたいになっていますが、

28度では暑いと感じる人は多いと思います。
あまり温度にこだわらないことをおすすめします。


また、エアコンの使い方で設定温度以上に気をつけたいのが、

冷房とドライの使い分けです。
洗濯物を室内干しした際など、ドライを使って湿度を下げたくなるもの。
しかし、

最近のエアコンのドライ機能は冷房機能よりも電気を消費するケースがあります。


エアコンのドライ機能には「再熱除湿」「弱冷房除湿」の2種類があります。
弱冷房除湿方式の場合は冷房よりも電気代が抑えられますが、

問題は再熱除湿方式です。
お使いのエアコンがどちらの方式なのかメーカーサイトでチェックし、
再熱除湿方式の場合はドライ機能の使用を抑えるようにしましょう。

 

(2)冷蔵庫

高齢者から「夏の電気代が高い」という問い合わせが来た際、
電力社員が特に気をつけてチェックしているのが冷蔵庫。
冷蔵庫2台持ちというケースが多いからです。
冷蔵庫は、10年前の機種から最新機種へ買い換えるだけで、

年間1万円以上電気代が変わる場合もあります。
「冷蔵庫を新しく買い替えたのに、電気代が下がらない」と言われ、
よく聞けば倉庫にも大きな冷蔵庫を1台所有していた、ということがありました。

 

 

5、冬の電気代が高くなる家電はコレ!

(1)オイルヒーター

スリムな見かけによらず、残酷なくらい電気代がかかるのがオイルヒーター。
エアコンとは違い、部屋がある程度暖まっても同じ電力を消費し続けるため、
気づかないうちに大量の電気を使っています。
消費電力が1200Wのものを1日8時間つけたとしたら、

大体30日間で7200円以上かかります。
セラミックヒーター、ハロゲンヒーターなども、

強モードにしていれば同じようにかかります。

 

(2)エアコン(暖房)

エアコンの暖房機能が電気代に影響することは想像に難くないと思います。
オイルヒーターと比べると大したことはありませんが、結構な電力を使います。
使い方で重要なのは、こまめに入り切りしないこと。
電源を入れる度に大きな電力を消費するため、

数時間留守にする程度ならつけっぱなしがオススメです。

 

(3)温水器

夏なら水で済んだ場面も冬にはお湯が必要になります。
洗顔や皿洗いも、冷水ではツライですよね。
夏はシャワーだけど冬は寒いから湯船に浸かる、というご家庭も多いかと思います。
お湯を使う分=たくさんのお湯を沸かす必要が出てくるため

冬の温水器は夏以上に電気代がかかります。
温水器の故障によってお湯が漏れ、突然電気代がはねあがるケースもありました。

 

(4)電気ポット・炊飯器

この2つの家電で電気代がかかる原因となるのが保温モード。
特に冬場は、温かいお茶を飲むためにと、ポットを保温のままにしがち。
炊飯器のご飯も、熱々のまま食べられるよう保温にしている人が多いです。
保温モードを使わなくなるだけでも電気代が月数百円安くなったりします。

 

 

5、電気代を抑える方法

(1)契約容量を見直す

子どもが家を出て家族が減った、夫が単身赴任でほとんど家にいない、など、
現在の契約容量と家族の生活スタイルや人数にズレがある場合は、

容量の見直しをおすすめします。
多くの電力会社も10Aごとに300円~400円程度の基本料金を設定しており、
40Aから30Aに下げると1年間で3600円~4800円差がでることになります。

 

 

(2)契約メニューを見直す

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はぴeタイム|関西電力 個人のお客さま

アンペア数以外に、契約メニューを見直すことも電気料金節約につながります。

たとえば関西電力では上記のようなメニューを用意しています。
電力各社では、料金単価を昼・夜、平日・休日、夏・冬で別々に設定し、

利用者の生活スタイルに合わせたお得なメニューを設定しつつ

電力供給の負荷平準化をはかっています。
今の電力会社のまま、より生活実態にあったプランを探したい場合は、

各電力会社のサイトでシミュレーションをするか、
フリーダイヤルから問い合わせて料金試算を依頼してみてください。
ただ、電力各社のサイトよりも次項で紹介する比較サイトを使った方が

簡単にメニューの見直しができます。

 

(3)比較サイトで電力会社を見直す

2016年4月、「電力小売全面自由化」により、各家庭の電気を大手電力会社以外から買えるようになりました。
東京ガスauでんき、エネオスでんきなど、別事業を行なってきた大手企業が続々参入しています。
名の知れた企業以外にも、新しく設立されオトクなプランを売りに勢力を拡大している企業も増えています。
お住まいの地域でどんな電力会社がサービスを展開しているのか、今の使い方だとどこの会社が安いのかなどは
以下のような比較サイトを利用して調べてみるのが手っ取り早いです。

 

①エネチェンジ

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エネチェンジの診断ページへ

電力自由化以降特に人気の高い電気料金比較サイトがこちら。
エネチェンジを通じて電力会社乗り換えを行なうと、

もれなくギフト券がもらえるキャンペーンもやっています。


郵便番号と家族の人数だけで気軽に診断結果が出せるところがポイント。
手元に検針票がなくても結構正確に診断可能。

検針票があればさらに具体的に見積もりできます。


②でんくまくん

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でんくまくんの診断ページへ

 真の使用実態に合わせて、詳細な結果を出してくれる無料サービスです。
全国に支店をもつ「新日本住設」が提供しています。
Web上で情報を入力するにとどまらず、自宅に計測に来てくれます。
大抵の比較サイトは「今より年間◎◎円オトク!」という情報しか出していませんが、
こちらは料金設定、解約手数料有無なども考慮。
本当に安くなるプランを提案してくれるところがポイント。
大手電力会社に問い合わせてもここまで細かく診断してくれることはありません。

 

6、まとめ

一口に電気料金といっても、

使っている家電製品や使い方、ライフスタイルによって金額は変わってきます。
ご自身のスタイルに一番合ったお得なプランを見つけられるよう応援しています。

 


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